血糖値、ヘモグロビンA1c、AGE測定について

血糖値測定、ヘモグロビンA1c測定、AGE測定について

空腹時血糖値とヘモグロビンA1cは、糖尿病の方や予備軍の方の適切な治療と合併症の予防・進展を抑えるために行われます。

血糖値とは
血液中のブドウ糖の濃度です。食前、食後で変動します。血糖値は健康な方でも食前と食後で変化します。

HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは
ヘモグロビンは、血液の中で酸素を運ぶ働きをしていますが、その一部はブドウ糖と結合します。これがHbA1cです。血糖値が高い状態が続くと、ブドウ糖と結合しているヘモグロビンが多くなるので、HbA1cが高くなります。
赤血球のタンパク質であるヘモグロビンが糖化してAGEに変化する一歩手前の中間糖化物質です。高血糖状態が続いているとAGEが大量に蓄積されていきます。
血糖は食事の影響を受けるのに対して、HbA1cは、だいたい2ヶ月くらいの血糖を反映するので、直前の食事の影響を受けにくい糖尿病の指標として、検査でよく利用されています。

AGE測定とは
AGEは、自身の老化の進行度が分かる健康指標です。
AGEを測定し、AGE値を知ることは、生活習慣の改善に対するきっかけとなり、健康維持につながります。
私たちの身体の中の様々なタンパク質や脂質に、食べ物などから入ってくる過剰な糖がこびりつくことで「糖化反応」を受けてしまいます。この反応が進行するとタンパク質本来の機能が損なわれた、いわば劣化タンパク質「AGEs:終末糖化産物」が生成されます。近年、食品に含まれるAGEsの過剰摂取も身体の糖化促進に関係することがわかってきました。

AGEの一部は、ある波長の光に反応し蛍光を発する性質があります。表皮および真皮層約1mmに沈着しているAGEの自家蛍光量(AF:autofluorescence)を算出します。AGEには蛍光性を持たないものもありますので、全てのAGEが測定できるわけではありません)
日本人同年代と比較してどの程度糖化が進んでいるのかという目安を知ることができます。